即日融資を受けたくても闇金は危険な理由
まず初めに、闇金とは何か、消費者金融やサラ金とはどう違うのかを見ていきましょう。
あまり詳しくない方の場合、消費者金融も「ヤミ金」も同じだと思っていることが非常に多くありますが、闇金の危険さを知るためにもそれぞれの違いをしっかり認識しておきましょう。
銀行など | 大手消費者金融(サラ金) | 中小消費者金融(サラ金・街金) | 闇金(サラ金) | |
---|---|---|---|---|
合法か違法か |
合法 (銀行法など) |
合法 (貸金業法など) |
グレー (貸金業法など) |
違法 |
金利 | 法の範囲内 | 法の範囲内 | 基本的には法の範囲内。グレーの場合法外であることも。 |
違法に高い金利 (10日で1割の(トイチ)、10日で5割の(トゴ)など) |
審査 | 厳しい | やや厳しい | 甘いことが多い | 甘い |
融資までのスピード | 数日かかることが多い | 内容によって即日も可能 | 条件・内容によって即日も可能 | 即日・即金も多い |
取り立て | 法律の範囲内 | 法律の範囲内 | グレー | 悪質 |
備考 | 個人向けのカードローン(キャッシング)から住宅ローンまで幅広い。事業性もあり。 | 個人向けのカードローン型が主流。最近では事業向けも増えている。 | 業者によって闇金に近いところや、違法なところもあるので、必ず業者を調べてから借り入れを。 | 返済はほぼ不可能。絶対に借り入れをしないこと。 |
「サラ金」というのは「サラリーマン金融」を略したものです。通常、合法な消費者金融や街金を指しますが、貸金業全体について「サラ金」と呼ばれることもあります。ただし、最近ではあまり使われない言葉になりつつあります。
「街金」と呼ばれる中小規模の消費者金融は、審査基準が甘いことが多くブラックリストの方でも借りられることがあります。
街金の中には、正当な消費者金融を装った闇金が潜んでいることも多く、利用を考える際には登録番号を確認して違法な闇金業者でないことをしっかり確認しましょう。
また、最近では通常の闇金と比較し、金利が低めで少し対応がソフトな「ソフト闇金」といわれる違法業者も存在します。ただしソフト闇金も悪徳業者ですので、借り入れはしないようにしましょう。
闇金融でお金の借入をした時のリスク
ここでは、闇金でお金を借り入れた時のリスクを紹介します。
違法な金利
現在利息制限法では、上限金利を15%〜20%と定めています。しかし、これを無視して10日で1割の利息(トイチ)、といったように違法な金利を請求してくるのが闇金です。
トイチの利息だとほんの数万円借りただけでも、雪だるま式に利息が膨れ上がります。そうなると、利息分を返すだけで精一杯となってしまい、まとまった資金が入ってこない限り永久的に返せない状態に陥ってしまう可能性があります。
個人情報の横流し
闇金で返済不可能となりそうな債務者の情報を、他の闇金に横流しをして同業者間で次から次へと自転車操業をさせる行為があります。一度債務整理をした利用者情報が闇金に流れていることも多くあり、融資のあっせんの電話勧誘などがしつこくされることもあります。
押し貸し被害に遭いやすい
押し貸しとは、融資を申し込んでいないのに一方的に資金を振り込んできて、高い金利を要求される詐欺まがいの手法です。債務整理など金融事故の経験がある方に多く、全く面識のない業者から振り込まれることもあるため対応が難しい場合もあります。このような事が起きた場合、個人情報の流出や債務整理などのデータが流れている可能性があります。
取り立てが強引
大手の消費者金融や銀行などは、延滞や不払いに対しても法律の範囲内での取り立てを行います。これを逸した取り立てを行うと、金融庁の指導が入り業務停止命令などを受けることとなるので、大手消費者金融などの取立については嫌がらせを受ける事はほぼありません。
一方で、闇金の方は法律で禁止されている取立方法など当然の事のように行います。執拗な電話や訪問、嫌がらせ、暴力、関係者への脅しなど場合によっては命の危険すら感じることもあるそうなので逃げられません。
家族、友人、勤務先へ迷惑がかかる
闇金からの取り立ては借りた本人だけではなく、周りの家族や勤務先にも被害を及びます。勤務先に執拗に電話が来たり、強面の人物が居座ったり、日常生活が困難になるケースも多く見られます。
度重なる延滞が続くと、家族への暴力や暴言などで嫌がらせをされたり、近隣にも隠せないほどの取り立てをされたりするなど周りの方を巻き込んだ取り立てをされることもあります。
闇金と合法的な金融機関の見極め方
では、実際にお金を借りたいと思ったときに、どのように闇金かそうでないかを見極めればよいのでしょうか。いくつかの見極めポイントをご紹介します。
登録番号を確認する
貸金業をする場合、財務局・資金業協会・都道府県にその登録を行わなければならないことになっています。広告や相談の際の書類などに、登録番号が記載されているかどうかを必ず確認しましょう。
しかし書いてあるからと言って安心してはいけません。架空の登録番号が表示されている可能性もあるので、かならず金融庁の公式サイトなどで登録番号が正当かどうかを確認しましょう。そこで確認できないようなら闇金の可能性が高いです。
広告に掲載されている内容をチェックする
闇金の広告の出し方は、電柱などの張り紙広告やティッシュ配りなどの広告はもちろんのこと、最近では、大手の金融機関のダイレクトメールに似せた広告や、フリーペーパーなどに掲載される広告も多くあります。
正当な貸金業者の広告には、以下の記載要件があります。以下の内容すべて満たしていれば、まず大丈夫です。すべての記載があるかどうか、チェックしましょう。
【闇金でないかチェックする項目】
1.商号・名称・氏名
2.貸金業の登録番号
3.金利
4.返済方式・返済期間・返済回数
5.ホームページのURL、アドレス、電話番号(携帯電話不可)
※注意:全て該当すればOK。一つでも欠けている場合「闇金」の可能性が大です。
また、ダイレクトメールを頻繁に送ってきたり、勧誘の電話を向こうからかけてきたりする場合も注意が必要です。
連絡先の電話番号をチェックする
広告などに記載する電話番号が携帯電話番号のみの場合、闇金の可能性があります。正当な貸金業であれば、記載要件として固定の電話番号もしくはフリーコールダイヤルになっています。少しでも、怪しいと感じたら絶対に電話はしないでください。
また、実在する別業者の登録番号を広告上で記載していることもあるので、登録番号の電話番号と同一業者なのかも確認をしましょう。金融庁ホームページでは、登録番号のほか電話番号でも検索が可能なのでそれぞれを検索し、一致を確認することをお勧めします。
広告の宣伝文句
「ブラックでも即日融資可能」「絶対に断りません」「すぐに貸せます」「多重債務者OK」など、消費者心理へ魅力的な言葉が並べ立てられている広告も闇金の特徴です。
これらの言葉は宣伝として違法になりますので、正当な貸金業者ではないと考えられます。切羽詰まっているとそういった言葉についつられてしまいそうになりますが、冷静に見極めましょう。
金利をチェックする
元本によって異なりますが、利息制限法の金利上限は「15〜20%」と定められています。それを超える金利を提示してきた場合は、闇金業者を疑いましょう。
また、消費者金融の場合、総量規制により貸し出し可能な金額は、年収の3分の1以下のとなっています(貸金業法)。これを超えて貸付をしようとする場合にはこちらも違法な闇金の可能性があります。
闇金以外で審査が甘い即日融資はあるのか?
大手消費者金融は、基本的にブラックリスト入りの方への融資は難しいとされています。しかし、借入が難しい方を比較的受け入れてもらえるのが中小消費者金融です。
いわゆる街金ともいわれ、全国的には知名度は低くても地域に根付いた金融業を行っている業者です。大手の場合、コンピューターによる自動審査が多い一方、街金の場合は担当者による借入審査を取り入れています。
ブラックであっても、一定の安定収入や返済履歴などがあれば即日融資を可能としてもらえることがあります。
※注意:中小消費者金融を利用する際には必ず業者について調べましょう。中には、闇金が紛れていることもあります。
もし、闇金で借入して困った時の相談先
弁護士・司法書士・法律事務所へ相談をする
闇金と知っていて借り入れをした場合も、闇金と知らずに借りてしまっていた場合も、自分だけで何とかできる相手ではないため、その対策には専門家の力を借りましょう。
闇金は違法な貸し付けであり、手順を踏んでしっかり手続きすればその貸付自体無効とすることが出来ます。そのためには、闇金に対して専門知識を十分に持った弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
弁護士ならどこでもよいというのではなく、十分な知識と経験が重要なポイントになるので闇金に強い法律事務所を探しましょう。また、司法書士の場合取り扱い可能な負債額の総額が140万円と限られてきますのでご注意ください。
ここでは闇金に強いとされる法律事務所をいくつかご紹介します。着手金などの費用が掛かりますので、まずは無料相談制度(電話、面談、メール)を利用して費用についても相談してみましょう。
法律事務所名 | 公式サイト |
---|---|
ウィズユー司法書士事務所 | http://legal-expert.jp/ |
アディーレ法律事務所 | http://www.adire.jp/ |
法テラス | http://www.houterasu.or.jp/index.html |
Duel法律事務所 | http://duel-lawoffice.jp/ |
ウォーリア法律事務所 | http://ppc.warrior-law.jp/ |
まとめ
消費者金融などの利用が増えている一方で、不法な闇金とのトラブルに悩む方も非常に増えています。ほんの少しの赤字を埋めるために軽い気持ちで借りた1万円が人生を変えてしまうことにもなり得ます。
借金の問題は人に知られたくないために自分だけで何とかしようとしがちですが、闇金の場合、法律というものに縛られていないこともあり個人で収拾をつけることはほぼ不可能といわれています。
また、何とか利子だけは払い続けてトラブルを回避していたとしても元金が全く減っていないということも多くあります。
一番大切なことは違法な闇金を利用しない、しっかり見極めて排除するということですが、その手口も年々巧妙になっており、気付かぬうちに悪質業者と契約してしまっていることもあります。
自分だけでどうにもならないという状況になったときには、出来るだけ早い段階で専門家に相談しましょう。
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